近日発売 【黄金・オウゴン】 石菖・せきしょう
石菖・せきしょう(伝統園芸植物シリーズ)
書斎に欠かせぬ知識人の象徴だった。
【歴史】
中国から日本へは平安時代に伝来したと考えられる。
漢方において石菖の根茎は、「石菖根」として耳や目の患いに効果があるとされた。
同属の菖蒲は「菖蒲湯」として、今でもその風習が残っている。
鎌倉時代に入ると、禅宗の寺院で観賞が広まった。その後、室町時代を経て江戸期になると、知識人(文人)に欠かせないものとして、書斎の上には筆・硯・漢籍と共に“石菖盆”※が必ず置かれた。
石菖は江戸時代を通じて人気を保ったが、中期に最も流行を見せた。
当時、権勢をふるった田沼意次の病気見舞いには、石菖盆が大座敷二間に隙間なく置かれたという。
その後、明治・大正を経て昭和も戦後に至ると、かつての観賞法や独特な扱いが薄れ、一般的な園芸植物の一つとなってしまったようだ。けれども、品種数などは減少している。
(※石菖を入れて飾り、楽しむ水盤)
【観賞】
石菖は鉢に植えたり、水盤に入れたりして、葉や全体の草姿を楽しむ。
【販売形態】
「さかさ鉢」とポット苗のセットでの販売です。
【黄金・オウゴン】
小型というより矮性の品種ですが、黄金葉の美しい石菖です。
江戸の文化人にとって、石菖は書斎に欠かせない植物でした。
近年、判別が難しく品種によっては混乱が見られますが、その優美な姿は貴重です。
日常の管理方法 石菖・せきしょう (伝統園芸植物 )
【水やり】
石菖(せきしょう)は、水湿地を好む植物ですから、鉢の表面が乾く前に水やりをして、常に鉢内が湿気を保つようにします。
乾燥のし過ぎや水切れは避けてください。
【置き場所】
日向でも日陰でもよく育ちますから、室内でも大丈夫です。
【風通し】(外気あて)
植物にとって新鮮な外気は有益です。
日陰でも生育するといっても、たまには戸外や開いた窓際に置いてやると良いでしょう。
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